2021年に入り、老人ホームなどの集合住宅でクラスター感染が発生する傾向が増加しています。
最近では、部活動のクラスターも頻発するようになりました。
青春を謳歌する高校生には大変辛い状況ですよね。
そんな状況をニュースなどで見ていますと、感染しやすい部活動があることに気づきました。
何故気づいたかというと、コロナが流行し始めた2020年3月ごろに観たアメリカの医師が紹介した感染経路の説明を覚えていたからで、その内容は、信憑性はともかく、現在皆さんが行っている予防策に繋がる内容であることは間違いありません。
今回は、『部活クラスターが起こりやすい部活は?感染経緯が教える感染予防策』を紹介します。
部活クラスターが起こりやすい部活動の特徴
どちらの学校も感染防止は必要以上に気を付けていらっしゃることは私も目の当たりにしました。
顧問の先生方のご苦労は本当に計り知れないです。
しかし、スポーツの特徴によって、どうしても感染しやすい状況になりやすい環境があるのです。
・接触プレーをする
・素手を使う
・防具をつかわない
この3つに当てはまるスポーツは、十分に注意する必要があります。
例えば、バスケットボールです。
千葉県では、バスケットボール部のクラスターが多い傾向です。
千葉県船橋市立船橋高校では昨年12月、男子バスケットボール部で部員39人中37人の感染がわかった。練習試合の相手だった茨城県の土浦日大高バスケットボール部でもクラスターが発生。松江市の立正大淞南高では寮生活を送るサッカー部員が集団感染した。
クラスターが発生した全ての高校の特定・公表は致しませんが、実は、バスケットボール部のクラスターは千葉県内で他にも数校ありました。
他にも、バレーボール部も感染しやすいのですが、ネット越しに試合があるので、接触プレーが比較的少ない点において、バスケットボールよりも感染しにくい傾向だと思われます。
部活動は更衣室の感染に注意
練習中や試合中は、感染防止の意識が高いので注意すると思いますが、練習前後の着替え、特に、練習後の着替えの際に注意が必要です。
汗をかいた状態でタオルで体を拭き、着替える。この行動時には、周囲を触ることも多いので、不特定多数がいろいろな場所を触ることになります。
また、更衣中は窓を全開にするわけにはいきませんので、換気は取りにくいのです。
時間はかかりますが、更衣室に入る人数を制限することをおすすめします。
文部科学省は3日、学校の部活動や寮で新型コロナウイルスの集団感染が相次いでいるとして、練習中だけでなく更衣室や食事、移動の際に3密(密閉、密集、密接)を避ける対策を徹底するよう全国の都道府県教育委員会や大学などに通知した。学校の衛生管理マニュアルも更新した。
接触に起因するクラスター感染の原因を裏付ける医師の警告
私が記憶していた動画は、アメリカの医師が感染防止を啓蒙したものになります。
感染防止策が不明瞭な2020年初頭でありながら、この医師は感染する可能性の高い行動について明確に説明しており、この動画から1年経過した2021年1月時点に見ても、この説明には信憑性があると、私は思います。
この動画で言っていることは、『手で顔を触ることが感染に大きく影響する』ということで、
顔を直接触れないマスクの着用は非常に効果がある、と言っています。
手にウイルスが付着し、その手で顔を触る。
顔に付着したウイルスは、目をこすったり、鼻や口を触ることによって粘膜がある部分に介在し、病気を発症する、ということです。
飛沫感染に注意するだけでなく、手からの感染に気をつけなければならない、ということです。
部活動の行動と米国医師が話す感染経路の共通点
皆さんももうお分かりだと思いますが、手を使い、共通のボールを回すスポーツは、手にウイルスが付着しやすい状況。
タオルは拭くたびに新しいものにすることは現実的ではないですし、難しい。
汗をかいているので手を消毒しても殺菌しにくい。
そのような状況ですと、手で顔を触る可能性は非常に高いので、医師が説明している感染経路と、バスケットボールのように接触プレーがあったり、共通のボールを使うようなスポーツの感染経路は一致します。
部活動における感染防止対策は?
共通のボールを触るようなスポーツでは、以下のようなことを行うことが重要です。
・ボール自体の消毒頻度を増やす
・タオルの使い回しはしない、または、2回以上同じタオルは使わない
・手の消毒を頻繁に行う
・ハーフタイムは水道でしっかり手と顔を洗う
・更衣室は人数制限を行い、人の入れ替わり時は必ず換気を行う
・出来る限りマスクを着用する
・少しでも体調が悪い生徒は部活動を休ませる
・2m以上距離をとるようにする
実際には出来ることと出来ないこと、出来る状況と出来ない状況があると思います。
可能な限り実践することが重要です。
部活クラスターが起こりやすい部活は?感染経緯が教える感染予防策まとめ
今回は、部活クラスターに注目し、手から顔への接触感染についてご紹介しました。
2021年1月。政府もついに緊急事態宣言をしました。
皆さんご存知の通り、飛沫感染も感染経路ですので、出来ることはやっておくことが肝要です。
1年前の2020年1月末、私はカリフォルニアにいましたが、当時のカリフォルニアは感染者が1名のみ。
1年後の2021年1月、カリフォルニアは感染者が100万人を突破。
この感染者数は、10人に1人が感染している状態になります。
このような状態、皆さんも回避したいですよね。
マスク自体は効果が無いと言われたこともありましたが、実際には、顔を触らない、飛沫を抑えるなど、効果が無いということはありません。
緊急事態宣言があってもなくても、皆さんの行動が収束に繋がることになります。
気を緩めずに予防に努めましょう。
では、今回はここまで。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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