ノンストップラビット(Non Stop Rabbit)『偏見じゃん』でY系バンドを醸す

音楽情報
©NonStopRabbit
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2016年結成以来、苦難を乗り越えてようやくポニーキャニオンレーベルからメジャーデビューしたNon Stop Rabbit。

2023年4月19日、Non Stop Rabbitは公式ホームページから解散の告知をしましたが、

メジャー1stアルバム『爆誕-BAKUTAN-』は、

初心に返り、聴いてくれた人が”いいな”と思ってくれる”いい曲”を意識して作ったという

とても思い入れを感じる作品でした。

その中でもアルバムの10曲目『偏見じゃん』は一押しのアップテンポで軽快な曲。

Y系バンドを意識した代表曲と言っても過言ではないでしょう。

今回は『偏見じゃん』にフォーカスして『爆誕-BAKUTAN-』を紹介します。

 

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『偏見じゃん』を1stアルバムの最後に持ってきた意図

『CDデータ 2020 中』のインタビューを読みますと、

3人が同じ想いで『偏見じゃん』をアルバムの最後に選んだことがわかります。

Guitar&Chorus 達也のコメント

おぉ~、ノンラビってめちゃくちゃアーティストやん!”って思わせといて最後に崩すっていう、その裏切り感というか。そんなどんでん返しをやって見たかったんです!最後に”あ、やっぱこいつらYouTuberやなー”っていうオチ

なるほど。

期待を決して裏切らない、ファンのことを一番に想っている達也らしいコメントだと思います。

Vocal&Bass 晴人のコメント

そう。二面性を引き立たせたいというかね。最初の方から中盤にかけては、本当に”いい曲だな”って思ってもらえる並びでもあるので、そこでバンドとしてのノンラビを感じてもらって、最後の最後でYouTuberとしての僕らを全面的に押し出すという。その極端なギャップが、両面を引き立てる効果があるんじゃないかなって思ってます。

メンバー3人がお互いを尊重しているからこそのコメントだと思います。

YouTuberとしてでなく、バンドとしてのノンラビは、一発目の音を聴いた瞬間に”おおっと!いいねー!!”を思わざるを得ない。

晴人の言うとおり、アルバム前半は片手間でバンドをやっているわけではないことは曲を聴けばわかります。

3ピースバンドでありながら音圧は十二分に感じることが出来ます。

Drums 太我のコメント

1曲目から『偏見じゃん』だと、ノンラビ、メジャーにいっていきなりコミックバンドになったの?って思われちゃうと思うんで、最初の方では正統派なロックサウンドを届けたかったんです。で、最後の最後に裏切るというか。最後は気持ちよくなって帰ってもらいたいので。

今回の1stアルバムの曲順は、レコード会社の方が並べてきたものと、メンバー全員の考えがぴったり一致しているそうで、コメントからもわかる通り、意図し、納得してリリースしたものであることがわかります。

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『偏見じゃん』はY系バンドとしての変化球か!?

いろいろな雑誌や新聞記者からインタビューを受けている中で、ノンラビの3人はY系バンドと呼ばれていることに対して周囲の人たちよりも意識していないようにしているようにも感じますが、二足のわらじをしっかり意識しつつ、アーティストに重きを置いていると思います。

何故なら、ノンラビがYouTubeを始めた理由は、あくまでバンドを有名にしたかったからであるとYouTubeで話しているからです。彼らはバンドを基軸にしているからこそ、1曲1曲がカッコイイんです。

3人が3人、最後の曲でYouTuberであることを醸すことを意識していたようですが、達也はこのようにも語っています。

偏見ばかりを集めたMVという視覚的な要素もガッツリ一緒に届けているので、そういう意味ではインパクトが強いというか。より今まで以上に印象深いんだと思うんですよね。なので、曲調というところで言うなら、そこまで大きな冒険だった感じではないです。

Y系バンドを醸しつつアーティストである意思を残す。

この絶妙なバランス感覚がノンラビの魅力だと思います。

⇒ 『偏見じゃん』のMVはこちらからっ!

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ノンストップラビット(Non Stop Rabbit)『偏見じゃん』でY系バンドを醸す まとめ

ノンラビの想い、伝わりましたでしょうか。

『偏見じゃん』は、TBS系『CDTVサタデー』の2020年12月エンディングテーマにも起用されています。

百聞は一見にしかず。

Music Videoの後半では、オープンカーに乗ってチャラい雰囲気を醸していますが、音楽に対する姿勢は本物です。

是非『偏見じゃん』を聴いて下さいね。

⇒ こちらもどうぞ。メジャーデビューアルバム『爆誕』

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